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【感想】『風の歌を聴け』(2004,村上春樹)

<<ネタバレ有り>>
なんだろうこの小説は。
特に大きな事件は起きない。
一言でまとめてしまうとするならば「ひと夏の青春」なのだが、
そんな爽やかそうなものではないし、単純でもない。

僕、鼠、女、に共通しているのは、決して今に満足していない。
また、すぐに倒れてしまいそうなぐらい、その存在がとても弱々しく感じられる。

状況を一変させるのは難しい。すべてを捨てることはとても勇気がいる。
だから私たちはビールを流し込みながら今日も生きていく。

「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。
 僕たちはそんな風にして生きている。」

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)