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『久保&菅井の振り飛車研究』(2015,久保利明、菅井竜也)

振り飛車が好きだ。振り飛車を指す棋士が好きだ。
しかし最近プロの振り飛車党の元気がない。
振り飛車御三家は久保九段が孤軍奮闘しているのみ。
振り飛車はもう駄目なんだろうか。

いやそんなことはない、と本書を読んで改めて思った。

ゴキゲン中飛車、石田流、角交換四間飛車、向飛車、先手中飛車、相振り飛車、ノーマル四間飛車(vs急戦)
振り飛車の主要テーマ図に関する意見を久保菅井両名が赤裸々に語っていく。
いわば「振り飛車特化イメージと読みの将棋観」
ちょっと限定的なテーマ図もあってもう少し練ってほしかった部分はある。

振り飛車冬の時代と言われている割にあまり悲壮感はない。
むしろ実戦的には最後には振り飛車が勝つ、と(特に菅井五段)は思ってそう。
特に次の言葉はゴキ中党にとっては自信になる。

菅井「みんなが超速をやってくれるのなら、自分は毎回ゴキゲン中飛車をやってもいいです」―P24

菅井五段、結構ぶっちゃけていて、次のような発言も。

菅井「超急戦で楽をして勝とうと思っている人は、考え方がせこいですよね。」―P42

久保九段の発言で悲しかったのはこれ。

久保「(前略)これはノーマル振り飛車になってしまうので不満です。」―P163

まあしょうがないね。

今現在キレッキレの振り飛車党が局面をどのように見てるか、を知ることができる良書。
続編と振り飛車の今後に期待したい。

振り飛車御三家+菅井+西川でこんな感じでイメ読み出してほしいなあ。

久保&菅井の振り飛車研究 (マイナビ将棋BOOKS)

久保&菅井の振り飛車研究 (マイナビ将棋BOOKS)