【感想】電王戦FINAL 第一局 斎藤慎太郎 五段 vs Apery

先手:斎藤慎太郎 五段
後手:Apery

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉 △6二玉 ▲7八玉 △3二銀
▲5六歩 △7二玉 ▲7七角 △5二金左 ▲5七銀 △4三銀
▲8八玉 △8二玉 ▲9八香 △5四銀 ▲6六銀 △6四歩
▲7八金 △4五歩 ▲5七銀 △6五銀 ▲3三角成 △同 桂
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △4六歩 ▲2一飛成 △4四角
▲5五角 △同 角 ▲同 歩 △4七歩成 ▲6一龍 △7二角
▲4三歩 △同 金 ▲6四龍 △5七と ▲6五龍 △5六銀
▲6四龍 △6六歩 ▲同 龍 △6五歩 ▲7七龍 △2二飛
▲2三歩 △同 飛 ▲3九金 △4五角 ▲4六歩 △6七と
▲4五歩 △7七と ▲同 桂 △6六歩 ▲6一角 △6七歩成
▲6二銀 △7八と ▲同 銀 △6二銀 ▲7二金 △9二玉
▲6二金 △7九銀 ▲同 玉 △6八金 ▲8八玉 △7八金
▲同 玉 △8九銀 ▲7九玉 △7八銀成 ▲同 玉 △6七銀成
▲同 玉 △6六歩 ▲同 玉 △2六飛 ▲3六銀 △同 飛
▲同 歩 △6四飛 ▲6五角 △同 飛 ▲同 桂 △9九角
▲7七銀 △同角成 ▲同 玉 △6八銀 ▲同 玉 △6七歩
▲7七玉 △6八銀 ▲8六玉 △7七銀不成▲同 玉 △9四歩
▲8二金 △同 玉 ▲7一角 △9二玉 ▲7二飛 △8二金
▲同飛成
まで115手で先手の勝ち
―――――

 初戦は人間側の勝利となりました。斎藤五段は正に完璧の指し回しで、終始有利で時間の使い方も含めて完璧だったと思います。逆にAperyの方は28手目の▲6五銀が疑問視されていて、そのまま押し切られてしまいました。

 Aperyさんが四間飛車を指してくれましたが、こういう形になってしまい複雑です。コンピュータ将棋界の振り飛車離れが加速しそうな気がしてしまいます。

 すでに中継などでも解説はありましたが、序盤を自分なりに振り返ってみます。

 まずは16手目△5二金。美濃囲いにするにしても穴熊にするにしても後で指せる手ですので、作戦を狭めた意味があります(not悪手)。
 そして26手目△4五歩。▲5七銀(本譜)という手が見えるので勇気が要ります。替えて△7二銀は▲9九玉と潜られて勝ちにくそうなので、△9二香から相穴熊にするのが普通だったと思います。対▲6六銀型の相穴熊だと△5二金の顔も立ちます。

【閑話】最後の王手ラッシュについて

 様々な意見があると思いますが、私はどうでもいいじゃんと思ってしまいます。1手10分なら少し問題はあるかと思いますが。
 投了図の美しさはソフトの強さと全く関係ありませんので、興味がありません。
 鈴木大介八段が揶揄するようなコメントもしていましたが、会場の空気とか、ソフトへの気持ち(そりゃおまんま食い上げられるかもしれないんだから色々あるだろう)とか、ほんとに色々あると思いますので、まあ打ち上げ花火をみる感覚でいればいいんじゃないでしょうかー。たまやー。

閑話休題

 電王戦FINALはまだ始まったばかりです。来週からも毎週対局がありますので、是非ニコ生等で御覧ください。そして皆で将棋を指しましょう。あー斎藤さんイケメンだったわ―。


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