日雇い引っ越しアルバイトしたら泣きそうになった話
気軽に登録
大学1年生当時、お金がなかったので派遣会社に登録することにしました。登録の説明会の時点でド金髪の人がいたり日本語話せ無さそうな外国人がいたりで嫌な予感はしていたのですが、当時は「工場で軽い作業」みたいなお仕事がいっぱい転がっていると思っていたのです。その考えが甘かった。
最初で最後となった派遣のお仕事は引っ越し作業でした。なぜよりによってその仕事を受けてしまったのか。173cm50kgのヒョロガリが引っ越しの戦場において役に立てる局面など無いことも知らずに。
初対面
お仕事当日、待ち合わせ時刻に誰もこない。場所を間違えたかと思って派遣会社の担当者に電話、確認してもらう。初仕事でトチったかと不安になりました。
すると10分後ぐらいに引越し屋さん到着。開口一番
「ちょっとぐらい遅れることもあるからいちいち電話せんといて」
あれー、なんでこの人半ギレなのかな?と思いつつすみませんと謝る。
荷台で作業服に着替える。
きつい
そしてお仕事開始。
あれ、キツイ。めっちゃキツイ。重い。持ちにくい。っていうか持てない。歩いてるの見られるとキレられる。
ここで引越し屋さん紹介
Aさん…コワイ。メガネ。リーダー。
Bさん…こわくない。純朴。Aさんに怯えてる。
僕があんまりにも仕事ができないのでエレベーターで肩を殴られたり、「そんなんやから派遣やねん」とか「死ね」とか「帰れ」とか罵られたりしましたが、Aさんは基本的にプロ意識を持った良い人。
ただこっちは体が思うように動かない。全然期待に応えられない。帰らされなかっただけありがたかったです。
しかしキツイもんはキツイ。人生で1番しんどい時期が今まさに来てる!と興奮しました。
最後の最後、Bさんと運んだ冷蔵庫を荷台に載せる直前に落としたのをAさんに気付かれなかったのだけは幸運でした。壊れてたらごめんなさい。握力が0になってしまったんです。
Bさんもヤバイと思ったらしく、少し確認して「まあ壊れてないと思う」と言ってくれたので助かりました。
そして4時間5000円の引越しアルバイトは終わったのでした。
得意なことで生きていく
「向き不向き」という言葉をその日ほど噛み締めた日はありません。2,3日腕が上がらなかったです。
その日をもって「デスクワークな職に就きてえ」という意志をより固くしたのでした。おしまい。
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