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【感想】聖の青春

 さー聖の青春。みてきましたー。うん。
 まーこれを、ふつうに、自分が将棋ファンであることを一旦横に置いて、客観的にみたときに、C級2組で降級点争いするレベルの映画だなぁ、という評価を下してしまうのは私だけではないと思われます(笑)

 非常に残念ですが、悪いところ探しをしてもしかたがないので、以下良かった点、個人的にグッと来た点をあげさせていただきます。


 まず、役者陣。
 松山ケンイチに関しては言うことなしですね。村山聖に似ているかとか、そういうのはどうでもよくなるぐらいの演技力で楽しませてくれました。ここまでは想定の範囲内。そして東出くんですよ東出くん。よかったですね東出くん

 大根といえば東出くん、東出くんといえば大根といった印象でしたが今回はよかった。羽生さんの、考えてる時のこのー、なんていうか、不自然な表情。これをちゃんとコピーしてました。怒りと悩みと悲しみがないまぜになったようなあの表情を完コピできていたのは、もうこれだけで高評価です。

 森信雄役のリリー・フランキー。「さえんなあ」が自然でよかった。


 特別出演の棋士たち。山崎八段が手合係やってたのは笑ってしまいました。ほぼ声の出演っていう(笑)
 山口えりこ女流は聞き手女流棋士役で出演されてましたが、あれは清水さんか中井さんをイメージしたような衣装だったのかなあと思ったり。ああいうの着てましたよね。


 映画中で一番泣けたシーンはあそこですね。聖が実家に戻って父親と話すシーン。軽いトーンで密葬をお願いするんですよ。あそこは少しウルっときました。父親が動揺を隠しながら「密葬ってなんじゃ?」とトボケるところ。あそこは泣ける。



 ここからは残念だった点。
 
 まず、ストーリーが面白くない。致命的。病気の棋士が不養生で死んじゃった以上のものがあんまり伝わってこなかった。名言を言わせるためのシーンをかき集めてみました、的な。小説版はもっと奥深かったような…。

 あとなんか時間の流れが不明。これさっきのシーンから何ヶ月経ってるの?という疑問が何度も湧いてきて不安になります。

 あと気になったのは指し方。東出くん、振りかぶり過ぎ。これは松山東出両氏に共通するけど、指した後のチョンチョンを全くしない。絶対に一回で真ん中に置こう!感が強すぎる。


聖の青春 (講談社文庫)

聖の青春 (講談社文庫)