『将棋戦型別名局集2 四間飛車名局集』(鈴木大介,2016)―四間党必携

将棋戦型別名局集2 四間飛車名局集 (.)

将棋戦型別名局集2 四間飛車名局集 (.)

概要

 本書は大山康晴名人と山田道美八段で争われた第24期名人戦七番勝負第5局、四間飛車対山田定跡から始まり、四間飛車の古今の名局100局を詳細な解説付きで収録したものです。―(マイナビ紹介文より)

目次

巻頭特集 鈴木大介四間飛車を語る

第1部 昭和編
第2部 平成・20世紀編
第3部 平成・21世紀編

総評

 1局につき4ページも割かれていて好印象。4ページのうち1ページは「鈴木大介の見た急所」と題し、鈴木独自の視点で一局を振り返る。
 
 第1部は大山康晴と森安秀光の棋譜が多く、手厚い将棋が勉強できる。第2部は藤井システム全盛期の棋譜が堪能できる。第3部は前例を踏まえた序盤の応酬が勉強になる。
 
 全体として対居飛車穴熊の棋譜が多いが、対急戦や対玉頭位取りなどの棋譜もちゃんと収録されていて好感が持てる。

 四間飛車党なら文句なしに"買い"だと思う。