【第66回NHK杯】160410 大石-石井健 四間飛車

棋譜

棋戦:NHK杯
戦型:四間飛車
先手:大石直嗣 六段
後手:石井健太郎 四段

▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △4二飛 ▲6八玉 △9四歩 ▲7八玉 △6二玉
▲5八金右 △3二銀 ▲5六歩 △7二銀 ▲5七銀 △5二金左
▲7七角 △6四歩 ▲8八玉 △7四歩 ▲6六歩 △7三桂
▲6七金 △7一玉 ▲9八香 △6三金 ▲9九玉 △8二玉
▲8八銀 △4三銀 ▲3六歩 △3二飛 ▲7八金 △9五歩
▲5九角 △5一角 ▲2六角 △2二飛 ▲3七角 △3二飛
▲4六角 △5四歩 ▲6八銀 △4五歩 ▲5七角 △4四銀
▲7九銀右 △3五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲3五歩 △3六歩
▲2三歩 △5五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲5六歩 △3七歩成
▲同 桂 △4四銀 ▲2六飛 △5八歩 ▲2九飛 △1四歩
▲7五歩 △同 歩 ▲6五歩 △同 歩 ▲2二歩成 △同 飛
▲7五角 △3二飛 ▲6四歩 △7四金 ▲8六角 △5九歩成
▲同 角 △3五飛 ▲2二歩 △1三桂 ▲2一歩成 △5三銀
▲6三歩成 △同 銀 ▲1一と △6四銀左 ▲5五歩 △5七歩
▲同 金 △9六歩 ▲同 歩 △9七歩 ▲同 香 △2五桂
▲3八歩 △8五桂 ▲6七金寄 △7七歩 ▲同金寄 △3七桂成
▲同 歩 △7七桂成 ▲同 金 △8五桂 ▲8六桂 △7七桂成
▲7四桂 △同 銀 ▲7七角 △7八歩 ▲同 銀 △6六桂
▲7九歩 △3七飛成 ▲8六桂 △6三銀 ▲6二歩 △7一金
▲7四金 △同 銀 ▲同 桂 △7三玉 ▲8二銀 △同 金
▲同桂成 △3八龍 ▲6一歩成 △3三角 ▲3九香 △2九龍
▲3三香成 △7八桂成 ▲同 歩 △6七金 ▲5九桂 △7八金
▲7九歩 △8八金 ▲同 角 △9八歩 ▲同 玉 △8六金
▲7七金 △同 金 ▲6二角 △8二玉 ▲7一角成 △7三玉
▲6二馬 △8二玉 ▲7七角 △3八龍 ▲7八金 △同 龍
▲同 歩 △8八金 ▲同 角 △8六桂 ▲同 歩 △8七銀
▲同 玉 △5七飛 ▲7七桂 △7六銀 ▲同 玉 △7五歩


まで168手で後手の勝ち

今日の勝因

 136手目 △6七金

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 取り上げたい手順はいろいろあったが、この金がその後8八の銀と交換になり、先手の穴熊に詰み筋を生じさせたことが逆転の要因になったと分析したい。
 (逆に言うと先手はもっと手厚い受けが必要だったか…?)
 飛車を下ろしたくなるところで怪しい金を打つのは容易ではないと思う。

メモと感想

 解説は所司和晴七段。初出場の棋士の解説は師匠や同門の兄弟子が務めることになっている?ようだ。所司一門は松尾歩や渡辺明など輩出している名門。

 序盤の工夫、中盤の捻じりあい、終盤の逆転劇、どれをとっても濃密で楽しい番組視聴になった。四間飛車党は是非盤に並べたい名局であると思う。

 しかし四間飛車が苦労している感は否めず、「終盤の強いスペシャリストのための戦法」という印象がさらに強まってしまわないか心配である。


四間飛車の逆襲 (マイナビ将棋BOOKS)

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